Curriculum カリキュラムの紹介
文理の枠を超える多角的な視点と多様な視座、現実の課題と結びつけて活用できる専門性、さまざまな人とつながる対話と協働の実践力を身につけることのできるカリキュラムを設けます。
初年次科目で学ぶ環境学の全体像とリーダーシップ、基幹科目で学ぶ環境課題や各学問分野の基礎が、実践科目でのフィールドワークや、より専門的な発展科目での学びへとつながります。その集大成として、学術的な研究に取り組む「卒業論文」か、環境課題解決に取り組む「卒業プロジェクト」のいずれかを選ぶことができます。
授業紹介
リベラルアーツとしての環境学原論
環境学の多様なアプローチとその関係性を、初年次の1年間を通して学びながら、さまざまな専門性を持つ学部教員と学生のそれぞれが、環境問題の解決と持続可能な社会の実現に向けてどのような役割を担うのかをともに考える必修科目です。連携地域や企業等から招くゲストによる現場からの報告と、それに対する多様な学問的視点からの応答などを通じ、現実と学問のつながりをとらえながら、学生が自らの関心を発見し、一人の地球市民としてのあり方を考える機会となります。
環境リーダーシッププログラム(EL1~EL4)
地域や企業等と連携した課題解決型学習「環境リーダーシップEL1」、思考法やコミュニケーションなどを学ぶ「環境リーダーシップEL2」では、初年次生全員が少人数クラスに分かれ、持続可能な社会づくりを進めていくうえでなくてはならない「対話」と「協働」を導くリーダーシップを育みます。2年次以降、希望する学生が履修する「環境リーダーシップEL3」、「環境リーダーシップEL4」では、「他者のリーダーシップを開発する」・「自分らしいリーダーシップを開発する」をテーマに学びを発展させます。
環境フィールドスタディ
初年次生全員が少人数グループに分かれ、異なる専門性を持つ複数の教員とともに国内の地域を訪れます。実際の地域課題や現地の自然環境をテーマに、現場の取組と人々から学び、講義や演習で学ぶ知識やスキルと実社会とのつながりをとらえつつ、環境課題に対する多角的な視点・視座を育みます。最終的に、すべてのグループが集まり、自分たちが訪れた地域とそこでの学びを発表し交流する報告会を実施します。
Message
二ノ宮リム さち 教授

環境×対話×協働で新たな社会を創造する
社会を「持続可能」なかたちに変えていく必要性が広く認識されるいま、立教大学が環境学部を開設することは、世界のこれからを担う人々を育て、そのネットワークの軸となろうとする意志の表れです。
持続可能な社会を創造するためには、異なる価値観や立場を持つ人や組織が、公正で対等な関係を築き、いまの枠組にとらわれることなく、対話を通じて未来を描き、ともに取り組んでいく必要があります。
環境学部では、さまざまな関心や強みを持つ学生が、対話と協働を通じ、新しい社会の創造にともにのびのびと挑戦することを大切にしていきます。可能性に満ちあふれた新たな学びの場づくり、そしてこれからの地球を支える新たなネットワークづくりに、一緒に取り組んでくれる学生のみなさんとの出会いを、心から楽しみにしています。
二ノ宮リム さち 教授
小林 潤司 教授

学び、疑い、考え、持続可能な未来をひらく
立教大学の環境学部の特徴は「リベラルアーツで学ぶ」環境学です。さまざまな分野を横断的に学ぶことですが、その目的や効果は各分野の視点・視野・視座を身につけることです。私の専門は「有機化学」ですので、化学的な視座から見ます。ある行動を起こすとき、化学的にみて適切なのかと、立ち止まって考えます。
より良い選択のためには、疑いを持って考えることも必要です。疑いは、学びから得た知識によって起こり、実際の経験によって確信へと変わります。
立教大学の建学の精神は、「普遍的なる真理を探究し、私たちの世界、社会、隣人のために」です。学問的な疑いを持ちながら、真理を探究し、自分以外の誰かのために、という姿勢を身につけて欲しいと思います。みなさんと一緒に学び、疑い、考え、みなさんと一緒に行動する学部を目指しています。
小林 潤司 教授